アカウント単位でリードを計測する:UTM、短縮リンク、最初のコメント

ページやプロフィールごとにリードを計測する実践ガイド。統一したUTM設計、アカウントごとの短縮リンク、最初のコメントのリンク、CRM連携。

40のページで同じキャンペーンを回しているエージェンシーは、いずれクライアントからこう聞かれます。「リードはどこから来たのですか?」。答えが「SNS からです」では、ほとんど意味がありません。クライアントが知りたいのは、どの店舗の、どのページの、どの投稿が問い合わせにつながったかです。それがわかれば、どこに予算をかけるべきかを判断できます。

その答えは、レポートを作る段階では用意できません。投稿が出る前、リンクを作る時点で仕込んでおくものです。このガイドでは、リンクからクライアントの CRM にあるリードのレコードまで、アカウント単位の計測を順を追って説明します。

「Facebook からの流入」だけでは足りない理由

分析ツールは通常、訪問者が Facebook や Instagram から来たことまではわかります。しかし、どのページから来たかはわかりません。どのページも同じ参照元ドメインを共有しているからです。さらに、アプリ内ブラウザからのクリックの一部は参照元がまったく付かずに届き、ノーリファラーとして扱われます。

その結果、40のページがレポート上では1行にまとめられ、どのページのオーディエンスが実際にコンバージョンしているのかを示せなくなります。これを分けるには、すべてのリンクに、公開前にタグを付けておく必要があります。

図:1つの投稿が複数のアカウントに送られ、各アカウントに専用の短縮リンクと utm_content タグが付きます。
計測リンクでアカウントごとのクリック数がわかります。コンバージョンの計測には、お使いのアナリティクスや CRM が必要です。(イメージ)

第1層:アカウントごとに統一した UTM 設計

UTM パラメータとは、URL に付け加える値のことで、Google アナリティクスなどの分析ツールが読み取ってセッションに紐づけます。サポートされているパラメータは、Google のカスタム URL でキャンペーンデータを収集するガイドに記載されています。

実用的な構成

パラメータ 入れる内容 例
utm_source SNS facebook
utm_medium トラフィックの種類 social
utm_campaign キャンペーン名 spring-sale-2026
utm_content アカウントの識別子 location-shibuya

アカウントを utm_content に入れるのは実用的な選択です。source と medium をすっきり保てるので SNS どうしを比較でき、campaign でキャンペーンを比較でき、content でページごとに分けられます。アカウント ID を utm_term に入れたり、キャンペーン名に組み込んだりするエージェンシーもあります。どれを選ぶかより、1つに決めて守り続けることのほうが大切です。

レポートを壊さないためのルール

  1. 小文字で、スペースなし。 値は大文字と小文字を区別するので、「Facebook」と「facebook」は別の参照元として集計されます。
  2. アカウント ID を固定する。 ある週は「Shibuya Store」、翌週は「shibuya」といった揺れは禁物です。
  3. ID の一覧を一元管理し、全員がそれをもとに作業します。
  4. 手作業で組み立てない。 投稿ごとに手入力した UTM は、1週間もすれば崩れます。アカウントの設定から自動生成しましょう。

第2層:アカウントごとに1本の短縮リンク

UTM だけでは不十分で、理由は2つあります。

1つ目は、UTM で測れるのは分析ツールに見えるものだけだという点です。Cookie を拒否する訪問者、広告ブロッカー、プライバシー重視のブラウザによって、訪問の一部が見えなくなることがあります。分析ツールの数値は目安であって、すべてを数えたものではありません。

2つ目は、パラメータが4つも付いた長い URL は投稿の見栄えを損ない、クリックをためらわせるという点です。

アカウントごとに専用の短縮リンクを用意すれば、どちらも解決します。クリックはリダイレクトの前にリンクサービスのサーバー上でカウントされるので、サイトの Cookie に左右されません。リンク自体も短く、すっきりしています。アカウントごとに別のリンクがあれば、クライアントの分析環境が不完全でも、ページごとのクリック数を把握できます。

リンクサービスで確認すべき点

  1. 最終的なリンク先で UTM パラメータが保持されるか
  2. 1本ずつではなく、アカウントごとのリンクを自動で生成できるか
  3. ボットのトラフィックやリンクプレビューの取得を除外できるか
  4. ツールを乗り換えた場合、ドメインとクリックデータの所有者は誰か

第3層:最初のコメントに置くリンク

多くのビジネスページでは、リンクを投稿本文ではなく最初のコメントに置き、投稿はすっきりさせたまま、行動喚起でコメントへ誘導しています。これはルールではなく、試してみるべきスタイルの選択肢と考えてください。リーチが伸びると公式に表明している SNS はないので、自分たちのオーディエンスで効果を測りましょう。

知っておくべき点がいくつかあります。

  1. Instagram では、キャプションやコメント内のリンクはクリックできません。 Instagram では、リンクはプロフィール、ストーリーズのリンクスタンプ、リンクまとめページに置きます。最初のコメントのリンクが主に役立つのは、Facebook ページと、YouTube の通常の動画(チャンネルの高度な機能を有効にしている場合)です。ショートの説明欄やコメント内のリンクはクリックできません。
  2. コメントは投稿の直後に出す必要があります。 そうしないと、最初に見に来た人たちがリンクを見つけられません。
  3. コメントには、そのアカウント専用の UTM 付き短縮リンクを使います。 そうしないと、コメント経由のリードがすべて混ざってしまいます。
棒グラフ:Shager の計測リンクのクリック数をアカウント別に示し、どのページが流入をもたらしたかがわかります。
エージェントが get_analytics から受け取るデータです。(イメージ。実際のデータではありません)

多くのエージェンシーが飛ばすステップ:流入元をリードまで運ぶ

クリックはリードではありません。各アカウントがどれだけの問い合わせを生んだかを知るには、流入元のデータがリードのレコードそのものに残る必要があります。

方法

  1. フォームの隠しフィールド:ランディングページに、utm_source、utm_campaign、utm_content などの隠しフィールドを追加し、URL から値を入れます。
  2. 訪問中は保持する:訪問者がコンバージョンまでに何ページか見て回る場合に備えて、パラメータを保持しておきます(たとえばファーストパーティ Cookie で。プライバシーポリシーと必要な同意の範囲内で行います)。
  3. CRM へのマッピング:自由記述のメモ欄ではなく、CRM の専用プロパティに対応づけます。
  4. 手動テスト:アカウントのグループごとに1本のリンクからテスト用のリードを送信し、正しい流入元付きで届くかを確認します。

電話やメッセージアプリの場合

電話や WhatsApp のメッセージはフォームを通りません。WhatsApp のリンクに短いアカウントコードを含めた定型メッセージをあらかじめ入れておく、あるいは大きなキャンペーンでは計測用の電話番号を分けるといった方法で、その差を縮められます。完璧ではありませんが、当て推量よりはずっとましです。

クライアントに役立つレポートの形

3つの層がつながれば、クライアントに渡すのはシンプルな表になります。

アカウント 投稿数 クリック(短縮リンク) セッション(分析ツール) リード(CRM)
渋谷 ... ... ... ...
横浜 ... ... ... ...

列どうしの差も、それ自体が情報です。クリックが多いのにセッションが少なければ、ランディングページか同意まわりに問題がありそうです。セッションが多いのにリードが少なければ、オファーかフォームに原因がありそうです。

計測できるキャンペーンのための公開前チェックリスト

  1. チーム全員が守る UTM のルールが文書になっている
  2. すべてのアカウントに固定の ID がある
  3. リンクがアカウントごとに自動生成される
  4. 短縮リンクがリンク先で UTM を保持する
  5. 最初のコメントのリンクに、そのアカウント専用の短縮リンクを使っている
  6. ランディングページの隠しフィールドが CRM に対応づけられている
  7. アカウントのグループごとに、少なくとも1件のテスト用リードを最初から最後まで確認した
  8. 電話やメッセージアプリでの問い合わせへの対策がある

まとめ

アカウント単位の計測は、レポートツールの問題ではありません。規律の結果です。1つのルール、自動生成されるリンク、そしてクリックから CRM まで流入元のデータを運ぶこと。この線を守れるエージェンシーは、どのページがビジネスを動かしているかをクライアントに正確に示せ、インプレッションをめぐる議論から解放されます。

Shager では、これが公開の一部に組み込まれています。各アカウントには自動的に専用の UTM タグと Shager の短縮リンクが付き、そのリンクを投稿の最初のコメントで出すこともでき、クリックはアカウントごとに集計されるので、実際に入ってきたリードと突き合わせることができます。

ご自身のアカウントでお試しください。

ローンチ期間中は無料、カード登録不要。接続して一度書くだけで、Shagerが公開して計測します。